毎日が不安の連続だった。
伝えても伝えても、彼が好きな気持ちは溢れて膨れて 胸がいっぱいになる。
誰よりも彼が好きだって、胸を張って言える。
でも私が彼の恋人でふさわしいか、って聞かれたら…
私にはこれっぽっちの自信もない。
毎日が不安の連続だった。
旅の途中、立ち寄る街すべてで彼は人気者だった。
彼を取り囲む綺麗な女性。私と彼を隔てる、分厚い壁のように感じる。
私がどれだけ名前を呼んでも、手を伸ばしても届かない。
でも本来ならそれで当然だ。(むしろ、バルフレアが私の恋人であることが不思議なことだ)
たとえるなら
彼女たちは名前も形も立派にある惑星、私は名もないちっぽけな星のかけら。
彼がいくら、大空を飛びまわる最高の空族でも たったひとつのちっぽけな星には気付かない。
気付かない…はずなのに…。
彼は私を選んだ。
無数の星々の中から。
「ねぇ、どうして?」
「俺には今の話が 私と別れてください、って言ってるように聞こえたぞ。」
「そんな…違うわ。私はただ…私にあなたは勿体ないと、言っただけよ…。」
「そんなの俺だって同じだ。こんな空族に、お前は勿体ないさ。」
「それに…あなたには沢山…我慢、させてる…。」
彼は何度、私に触れようとしてやめたことだろう。
何もなかったように振舞うけれど、鈍感な私にもそれくらい分かった。
「どうしたらそうポンポン不安を持ってこれる。お前、そんなにネガティブだったか?」
「う…あなたのことに関してはね。あなただって…意外とネガティブよ…?」
「………………。」
「俺なんか、俺みたいな…普段のあなたじゃ考えれない程のマイナス発言、よくするわ。」
「あーくそ、ちょっと黙れ。」
「きゃ、わっ…」
急に抱きしめられただけで心臓が爆発しそうなのに。
いいか、よく聞けと耳元で彼はこう囁いた。
「マイナスとマイナスは、プラスになるんだよ。」
「俺たちだから、作れる世界があるんだ…プラスの…二人の世界がな。」
「………………。」
「だから俺はお前を離すつもりもないし…、お前も俺から離れるなよ。」
「何それ…あなた…クサいセリフよ、それ…。」
「……泣いて言われても説得力ないな。」
毎日が不安の連続だった。
伝えても伝えても、彼が好きな気持ちは溢れて膨れて 胸がいっぱいになる。
誰よりも彼が好きだって、胸を張って言える。
たとえ周りが、私が彼の恋人でふさわしいか、って言ったとしても気にしないわ。
どちらかが欠けては、彼の公式は成り立たなくなるものね。
そ こ は 、 き っ と
楽
園
***
久々すぎて 文章ぐだぐだでホントに申し訳ないです…。
20090422